
书籍名
戴震と中国近代哲学 汉学から哲学へ
判型など
464ページ、础5判
言语
日本语
発行年月日
2014年1月15日
ISBN コード
9784862851697
出版社
知泉书馆
出版社鲍搁尝
学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)
英语版ページ指定
戴震 (1724-1777) は中国清代の雍正年間から乾隆年間に活躍した学者です。清代とはいかなる時代でしょうか。中国には儒学や老荘思想をはじめとして、西洋とは異質の哲学が存在しているとされています。中国哲学史は二千数百年前の春秋時代まで遡ることのできる長い歴史を持ち、その中では時代ごとにさまざまに特徴のある哲学が形成されながら、今日に至っています。ところが、17世紀から20世紀の初めまで続いた清代は往々にして哲学が貧しい時代であると言われています。この時代に大いに栄えたのは考証学と呼ばれる文献学的学問でした。戴震は清代考証学の最高峰であるとされる人物です。
しかし、考えてみると「哲学」という概念は本来、西洋の学问に特殊なものだったはずです。日本の明治时代初期に、西洋の学问を体系的に学ぶ过程で辫丑颈濒辞蝉辞辫丑测と呼ばれる学问领域に「哲学」という訳语を与えることによって、アジアにおける哲学の発掘が始まります。中国哲学とか中国哲学史という呼称もこの时に初めて登场したものです。つまり、清代には哲学が乏しかったという判断は、19世纪末から20世纪初めにかけて支配的だった「哲学」の形式と内容にふさわしい学问を基準として成り立っている中国哲学史叙述の中で行われているに过ぎないということになります。
哲学は不思议な学问です。政治学や経済学、生物学、医学など、多くの学问はその対象を明确に定义することができますが、哲学にはそのような定义可能な対象を特定することができません。したがって、何が哲学であり、何がそうでないかを判断する基準がどこにあるのかを问うこと自体、ある种、哲学的な知的営為だということになります。
本书は、戴震を例に取り上げることによって、「清代には哲学が乏しかった」という常识に疑问を投げかけ、中国哲学とは何か、ひいては哲学とは何かについて、改めて问いかけようとした试みです。なぜ戴震を取り上げることによってこのような问いが可能になるのでしょうか。それは、考証学者、とりわけ同时代には汉学派の考証学者として最も优れた学者だった戴震が、近代になると、清代における例外的な哲学者として脚光を浴びることになったからです。
汉学者戴震はなぜ哲学者であると见なされるようになったのでしょうか。そこには、长い王朝时代を克服して近代的な国家を创造しようとした中国の知识人たちによる「哲学」概念の理解が作用しています。彼らは、异なったやり方で、戴震の遗した膨大な学问体系を整理分类し、その中から哲学的要素を取り出そうとしました。しかし、彼らが依拠していた哲学に対する理解のあり方は一様ではありませんでした。その结果、同じ戴震の学问からは复数の异なった哲学像が生まれていきます。そして、彼らは各々の哲学を构想していくのです。
本書は、章炳麟 (1869-1936)、梁啓超 (1873-1929)、王国維 (1877-1927)、劉師培 (1884-1919)、胡適 (1891-1962) らを取り上げて、それぞれにとっての「戴震の哲学」像を描いています。それらの中には、今日の中国哲学分野では扱われることのなくなってしまった学問領域も含まれています。つまり、本書は中国哲学の可能性を拡張することを目指して書かれたものです。
(紹介文執筆者: 総合文化研究科?教养学部 教授 石井 剛 / 2026)
本の目次
序章 戴震とは谁か
I 「戴震の哲学」前夜の哲学论と戴震论
第一章 清末の哲学论――梁启超と王国维の戴震论
第一节 梁启超の哲学観
第二节 梁启超の戴震论
第叁节 王国维の哲学観と戴震论
第四节 小结 胚胎期の「戴震の哲学」论
第二章 国粋と革命――刘师培と章炳麟の戴震论
第一节 刘师培の戴震论
第二节 章炳麟の戴震论
第叁节 章炳麟?刘师培の学术と戴震
第四节 小结 戴震と近代革命
II 「戴震の哲学」言説の検讨
第叁章 「戴震の哲学」言説の确立――梁启超と胡适の「戴震の哲学」とその影响
第一节 梁启超と『晨报』の戴震论
第二节 胡适の方法论と「戴震の哲学」
第叁节 小结 「戴震の哲学」论の二流派
第四章 西学影响下の経学言説――戴震の时代と思想
第一节 清代学术と科学
第二节 戴震の経学と「圣人」
第叁节 戴震の理と性
第四节 小结:経学の黄昏と「権」の可能性
III 戴震から中国近代哲学へ
第五章 欲望と伦理の歴史哲学――戴震から刘师培へ
第一节 理と分
第二节 刘师培の叁纲批判
第叁节 大同主义の歴史哲学
第四节 小结 刘师培论の射程
第六章 漢学からの哲学――章炳麟の斉物哲学と言语論
第一节 「公理」から「斉物」へ
第二节 戴震と章炳麟の小学
第三節 章炳麟の言语論と哲学
第四節 言语と文体
第五节 「天籟」を问う
第六节 小结 章炳麟と天籟
終章 汉学から哲学へ
あとがき
参考文献/索引(人名?书名,事项)/中文提要/英文目次?要旨
関连情报
第6回シンポジウム オンライン开催「国家と宗教」 (未来哲学研究所、东アジア艺文书院 2023年3月29日)
书评:
文景楠 評 (Harvard-Yenching Institute 2015年6月2日)

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