全国さまざまな地域で行われている东大の「体験活动プログラム」※1 と「フィールドスタディ型政策协働プログラム(贵厂)」※2。
京都、滋贺、和歌山での活动に参加した3人の学生に、现地でどんな体験をし、何を感じたのか、そして体験を一过性で终わらせないために何を考えているのかなどについて语ってもらいました。
※1 学生が体験を通して今までの生活と異なる文化?価値観に触れる活動(2012年度開始)
※2 学生が協力自治体の抱える課題に1年かけて取り組む活動(2017年度開始)
现地に行き、食べて、见て、会话する

教养学部文科叁类1年
参加企画:体験活动プログラム 京都府亀冈市
课题:暮らしの中で环境に配虑した物质の循环を考える

法学部第叁类4年
参加企画:体験活动プログラム 和歌山県日高郡美浜町叁尾
课题:纪州アメリカ村で、地域の过去と未来を考える

公共政策大学院専门职学位课程2年
参加企画:贵厂型政策协働プログラム 滋贺県长浜市
课题:学生との持続的な繋がりの创出
――参加したプログラムを绍介してください。
山际京都府亀冈市の体験活动に参加しました。全国初のレジ袋提供禁止条例を施行した自治体です。京都に隣接する奈良県の出身ですが、环境先进都市の亀冈を知らなかったことが参加理由の一つです。
平井私は京都出身で、幼少期はお茶の栽培や一休さんで知られる京田辺市、高校以降は京都市内で多くの时间を过ごしました。4月から国土交通省で働きますが、それまでにいろいろな地域を知りたいと考え、大学院1年目に体験活动プログラムで滋贺県日野町、2年目は贵厂プログラムで石川県白山市、3回目の今回は贵厂プログラムで滋贺県长浜市の田根地区という湖北地域に行きました。田根地区には毎年10程度の大学から学生が来ますが、卒业すると来なくなる。継続的に関わってもらう仕组みをつくることが今回の宿题です。


武本日本では东京にしか住んだことがなかったので、社会人になる前に知らない地域の人とも交流したいと思い、和歌山県美浜町叁尾の体験活动に参加しました。明治时代に日系カナダ人を辈出したことから「アメリカ村」と呼ばれる地区です。自治体企画の体験活动が多いなか、叁尾に移住し现在は県议会议员の岩永淳志さんという卒业生が企画している点に惹かれました。
――现地ではどんなことをしましたか?
武本カナダミュージアムを访问したり、叁尾に移住した方々に话を闻いたり。岩永さんが中心となって取り组む、「一年茶」の復活プロジェクトでは、袋詰め作业も手伝いました。地域を歩くなかで特に印象に残ったのが空き家の多さです。ニュースでは知っていましたが、実际に目の当たりにすると、その现実を强く実感しました。


平井「実感する」という点に强く共感します。私がより多くの地方を访れたい理由は、官僚になると自治体をデータ以外で知る机会が少なくなると思うからです。実际に田根地区に行くと、冬は冻えるような豪雪地帯があり、工业地帯があり、「黒壁スクエア」のような美味しいものが食べられる観光エリアもある。クルーズもでき、一次产业から叁次产业までそろっている。航空写真では分かっていても、现地で鲜明に感じることには大きな意味があると思いました。
はみ出しトーク1
――体感型活动はどこで知りましたか?
平井鲍罢础厂(东大の学务システム)の掲示板です。东大に来た当初、情报の入手方法が分からずいろいろ见るなかで掲示板の存在を知りました。ラインナップも豊富で面白い。毎年情报开示を楽しみにしています。
山际同じです。东大生なら参加でき、めちゃくちゃ面白い。大学が费用を支援するプログラムも山ほどあります。宝探しの感覚で、毎日のように鲍罢础厂をチェックしていました。
平井上手がいましたね。 自分で探して情報にたどり着く適度なハードルがある方が熱量の近い人が集まると感じています。
「ちゃんと游ぶ」企画ゆえ
山际私は保津川でアユモドキという絶灭危惧种の生态调査に参加したり、不要になったパラグライダーを使ったサステナブルバッグ「贬翱窜鲍叠础骋」の製品工场を见たりしました。このプログラムを选んだ一番の理由は、体験活动では珍しい「ちゃんと游ぶ」企画だったことです。政策提言型のプログラムもありますが、终わったら行かなくなってしまうということには违和感がありました。「体験」だけで终わらせない、亀冈の魅力をしっかり知るために「游ぶ」企画が面白いと思ったんです。実际にその魅力は十分伝わりました。また别の机会に亀冈に行こうと计画しています。
武本僕が考えたことと近いです。叁尾に行き、地元の人たちとただ话をするのがいいなと思いました。まちの「美」を探すというフィールドワークでは、3时间くらいかけて散策したのですが、知らない町をここまで真剣に歩いたのは初めてでした。突出した何かではなく、普通にご饭が美味しく、海沿いなのも良かった。岩永さんなどから、「何かしら叁尾と関係を持つ人を増やしたい」という话を闻きましたが、僕もその一人になりました。卒业前にもう1回は行きたいと思っています。
平井山际さんが指摘したように、問題解決型だと終わればミッションコンプリートです。継続的に来るようなシステムがあるといいなと思って、長浜市のプログラムに参加しています。2回目の訪問では、これまで田根地区に来た学生が集まれる「ホームカミングディ」の仕組みづくりに取り組む予定です。
はみ出しトーク2
――平井さんと山际さんは関西出身ですが、なぜ東大に進んだのでしょうか?
平井东大には同じ志の仲间が集まり、公共政策大学院では海や観光など地方に関わる机会や、省庁翱叠?翱骋から学べる机会も多いです。惯れ亲しんだ京都を离れるのは惜しかったのですが、国のために働きたいと、东大に入学しました。将来的には京都に贡献したいです。
山际私は母子家庭で育ちました。母や自治体?国に支えられて进学できた経験から、社会に还元できる仕事をしたいです。明日の食べ物がないような场所にご饭を届ける物流、インフラ関係の仕事をしたくて、学ぶなら工学部の社会基盘学科だな、と。一旦広い世界を见たいと东京に来ましたが、いずれ奈良に戻るかもしれません。
立ち入れる程度の臭さのごみ処理场
山际亀冈の环境先进都市としての取り组みで一番衝撃だったのは、ごみ処理场です。小学生の顷に大阪で见学した施设は悪臭で立ち入れないため、ガラス越しでした。亀冈では立ち入れる程度の臭さでした。高校の文化祭でごみ分别を担当したときのごみ箱より臭くないのでは、と感じたほどでした。东京に戻ってからは、ペットボトルは必ず洗ってから捨てています。小さなことですが、自分にとっては大きな変化です。
武本一番印象に残っているのは岩永さんです。ルーツのない叁尾に移住し、地域に溶け込んでいる。高齢化や空き家问题という解决が难しい现実があるなかで、「一年茶」のように、人に来てもらう种を一生悬命蒔いている。现地に行き、できることから一つずつ取り组む姿势に感铭を受けました。4月から社会人ですが、その姿势を见习いたいです。
平井学生の立场で行ったからこそ、行政や地域の方から、制度の限界やうまくいかなかった経験まで闻くことができました。地方をどう见るか、どう関わるかの解像度が上がり、社会に贡献したいという思いがより强くなりました。学生として素朴な疑问をぶつけることができたことにも感谢しています。



