东洋文化研究所の松田康博教授が読売?吉野作造赏を受赏
読売?吉野作造赏は、中央公论新社発足后、従来中央公论社が主催していた「吉野作造赏」と読売新闻社が主催していた「読売论坛赏」を统合する形で、2000年に创设されました。政治?経済?社会?歴史?文化の各分野における优れた论文、および単行本を顕彰しています。
赠赏式は、7月17日に东京会馆で开催されました。

受赏作
松田 康博 著『中国と台湾——危機と均衡の政治学』(庆应义塾大学出版会 2025年7月)

书籍抜粋
本书は、21世纪の中台関係を歴史学、政治経済学、军事学、国际関係论、シナリオ?プランニングなどの各种方法论を用いて中台関係を分析した地域研究の成果である。
本书の特徴は、研究対象として、主に2000年代以降の台湾の异なる政権と、中国における穏健な胡锦涛政権や积极的かつ强硬な习近平政権の相互作用を、个别の政権期の特徴を指摘するにとどまらず、それらを総体として分析している点にある。2000年以降台湾では政権交代が繰り返され、それにより中台関係は大きく変动した。
しかし、中台関係には台湾の政権のあり方に合わせたソフトな政策とハードな政策のサイクルがあり、中国の台头や台湾人アイデンティティ増大というトレンドもある。しかも、米中関係の悪化という外部の构造変化の影响もある。したがって、中台関係を総合的に理解するためには、単に政権ごとの政策や関係の実証分析のみならず、より中长期的な视点から、サイクルやトレンドを把握することが重要になっている。
2000年代以降、中台関係は主に台湾の政権交代により振り子が振れるような変化を続けた。しかし、それも2024年に4つめの政権が出现することにより、政権交代をしつつも一定の枠内での変化が継続しているのではないかという见込みが大きくなった。中国は、民主化し、政権交代が起こる台湾に相対しており、その一方で台湾は、内部で政権争いをしながら中国と相対している。このダイナミクスをいかに理解するかが、本书を着す上での最大の课题である。
本书では、政治学的な分析のみならず、过去の歴史的経纬からくみ取ることができるインプリケーションを元に、シナリオ?プランニングの方法论(社会を変化させるドライビング?フォースが何かを认识し、最も重要かつ最も不确実な要因を2つ抽出することで4つの异なる未来像を描き、未来の轨道を意识することによって、现状をより明确に认识する方法论)を元に、中台関係の将来像を描き分けていることにも特徴がある。
多くの人は「戦争が起こるのかどうか」という结论だけを求める。しかし、前提もなしに戦争が起こるかどうかだけを议论しても意味がない。大切なのは「どのように地域を理解していくか」であり、「未来を作るのは自分たちである」という自覚である。本书をきっかけに、台湾海峡をめぐる议论がさらに豊かで有意义なものになることを期待している。

